アテナと拳闘士を描いたパンアテナイア型アンフォラ

アテナと拳闘士を描いたパンアテナイア型アンフォラ


作品情報

制作年
-520
技法
陶土、ろくろ成形、アッティカ黒像式、蓋付き
種類
陶器

ストーリー

古代アテネでは四年に一度、夏に女神アテナの大祭、大パンアテナイア祭が開かれ、競技の勝者には聖なるオリーブから搾った油を満たしたアンフォラが贈られました。その賞品の壺には決まった図柄があり、片面には槍を振りかざして進むアテナ、もう片面には勝ち取った競技が描かれていました。

紀元前530年から510年ごろに描かれたこの壺も、その図柄を借りています。アテナは雄鶏をのせた二本の柱のあいだを槍を構えて進み、裏面では、手に布を巻いたあごひげの拳闘士二人が、仲間と、マントをまとって杖を持つ審判の前で打ち合っています。ただし本物の賞品ではありません。ひとまわり小さく、首は太く、アテネの競技の賞品であることを示す銘もありません。持ち主にとっては、名高いアテネの賞品を思わせる姿そのものが、身分を示すしるしでした。壺はヴルチの「戦士の墓」で見つかりました。攻撃用と防御用の武器、戦車、青銅や陶製の上等な器とともに葬られた、身分の高い人物の墓です。

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