
メルウェーデ川のほとりの農民と牛
作品情報
ストーリー
ドルドレヒトの町はずれ、メルウェーデ川の岸辺には、14世紀に建てられた城、ハイス・テ・メルウェーデがありました。カイプの時代には、すでに200年ほど前から廃墟になっていて、彼はこの城を何度か描いています。この絵では遠く奥のほうに、崩れた壁が空を背にして見えます。手前では二人の牛飼いが牛たちと水辺に立ち、低い日の光を浴びています。騎馬の男がちょうど通り過ぎたところです。この温かな光を、カイプはイタリア風景を描いたオランダの画家たちから学び、まぎれもなくオランダの土地に当てはめました。板絵は1658年から1660年ごろの作で、右下にA. cuypの署名があります。所蔵はロンドンのナショナル・ギャラリーで、そこでは「メルウェーデ川のほとりの四頭の牛と農民たち」と呼ばれ、2007年からマウリッツハイス美術館に貸し出されています。城の廃墟は、今もドルドレヒトのはずれに残っています。



