
Canaletto · PD
北西の隅から東を望むサン・マルコ広場
作品情報
ストーリー
柱の陰から顔をのぞかせる男、かごの品物を広げてかがみこむ商人、それを眺める紳士、そばにいる小さな犬。1758年頃に描かれたこの小さな画面の手前には、アーケードの下の日常がつめこまれている。視点はサン・マルコ広場の西の端、柱廊の暗がりの中にあり、高いアーチ越しに東を望む。奥にはサン・マルコ大聖堂の丸屋根が並び、右手には鐘楼がそびえる。カナレットは遠近法をわざと強め、敷石の線が大聖堂へ向かって一気に走るように描いた。遠くの人々は、絵具の点や小さな筆の渦にすぎない。ロンドンのナショナル・ギャラリーには、この絵と対になるもう一点がある。1756年頃、広場の南側にあるプロクラティエ・ヌオーヴェと呼ばれる新行政館の柱廊の中から描かれた作品で、収集家ジョージ・ソルティングが1886年に二点とも購入した。




