
Canaletto · PD
サン・マルコ広場:南西の角から東を望む
作品情報
ストーリー
緑の外套の男が手にしたカップと受け皿。そのコーヒーはおそらく、すぐ背後の「カフェ・フローリアン」から運ばれたものだろう。この店は1720年からこのアーケードの下で営業していた。カナレットは私たちを、サン・マルコ広場の南側に延びるプロクラティエ・ヌオーヴェの列柱廊のすぐ内側に立たせる。そばでは二人の男が柱にもたれて話し込み、足元に小さな犬が座っている。画家は建物に手を加えた。アーチを大きくし、柱を一本省いて、広場と奥へ続く回廊を一度に見せ、その先に鐘楼と大聖堂を置いている。制作は1756年ごろ。この男たちと犬を描いたペン素描が大英博物館に残り、カナレットの人物習作としては数少ない現存例の一つとなっている。




