
福音書記者聖ヨハネ、聖母と二人の天使のいるピエタ
作品情報
ストーリー
1404年、フランス王の叔父で、芸術家に惜しみなく報いた庇護者ベリー公ジャンは、義父の死によってオーヴェルニュ伯領を継いだ。ルーヴルは、このピエタがその少しのち、クレルモン=フェラン近郊のヴィク=ル=コントにあった公の館の礼拝堂のために描かれたのかもしれないと考えている。聖ヨハネが亡きキリストを抱え起こし、かたわらに聖母、下に二人の天使がいる。すべて金地の上に描かれ、支持体はクルミ材の板である。
その後の運命はずっとつつましい。最初の記録は1952年、ヴィク=ル=コントの司祭館においてで、1985年には教区が古物商に売り渡した。そのときには厚く加筆されていた。洗浄してみると、ルーヴルの大きな円形のピエタとあまりに似ていたため、同じ画家、ブルゴーニュ公の宮廷画家ジャン・マルエルの作とされ、国は2012年にその名のもとで購入した。いまルーヴルはこれをフランス派に分類し、疑問符を付けて、マルエルの甥にあたるランブール兄弟の名を挙げている。