
Gustav Klimt · PD
松の森 II
作品情報
ストーリー
クリムトが付けたドイツ語の題名は「タンネンヴァルト」、つまりモミの森です。日本語や英語で松の森と呼ばれるのは、訳すうちに定着した呼び名です。1901年の夏、ウィーンを離れていたクリムトは、同じ森を二度描きました。これはその二枚目です。どちらも一辺約90センチのほぼ正方形の画布で、幹が端から端までを埋めています。一枚目は現在スイスのツーク美術館に寄託されているカム・コレクションにあり、奥に小さな空き地がのぞいています。こちらではその空き地が消え、幹はより密に、より細かく描き込まれています。同じ年、クリムトはウィーンで金箔を用いた《ユディトI》を仕上げ、名声を確かなものにしつつありました。この絵は個人蔵で、2001年にはオタワのカナダ国立美術館で開かれたクリムト展に貸し出されました。




