鳥を抱くコレー形の象形アラバストロン

鳥を抱くコレー形の象形アラバストロン


作品情報

アーティスト
作者不詳(東ギリシアの陶工、アルカイック期)
制作年
-550
技法
雲母を含む黄褐色の粘土、型成形、細部をへらで仕上げ、彩色(黒と赤の痕跡)
種類
陶器

ストーリー

この小さな女性像は、じつは香油の瓶である。ヴェールをかぶった頭の上の平たい縁が注ぎ口で、高さ16センチ足らずの器全体に香りのついた油を入れた。ギリシア人はこうした瓶をアラバストロンと呼んだ。最初期のものがエジプトのアラバスター(雪花石膏)を彫って作られたことにちなむ名だ。紀元前6世紀半ば頃のロドス島の陶工は、このような像を型に押しつけて成形し、同じ原型を何度でも作れるようにしたうえで、一つひとつ手で仕上げた。この瓶でも、目と耳、首飾りがへらで彫り直されている。右手で鳥を胸に抱き、左腕はまっすぐ体の脇に下ろす。ヴェールや首飾りの玉、鳥のくちばしには黒と赤の顔料が残り、胴部にはパルメット文の上にもう一羽の鳥が描かれていた。

ロドスの象形容器は遠くまで運ばれ、エトルリアの墓からも、リビア沿岸トクラのデメテル神域からも見つかっている。この瓶の出土地は記録されていない。ローマのカンパーナ侯爵の旧蔵品で、1861年にフランスがそのコレクションを買い取ったのち、ルーヴルに入った。

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