
Hans Makart · PD
マグダレーナ・プラッハの肖像
作品情報
ストーリー
1869年、皇帝フランツ・ヨーゼフはハンス・マカルトをウィーンに呼び寄せた。ベルヴェデーレによれば、その翌年に描かれたこの肖像画が、この街での彼の名声を決定づけた。モデルは画商ゲオルク・プラッハの妻マグダレーナ。マカルトは彼女を真横から、しかもやや下から見上げる角度でとらえたため、横顔は明るい雲のような背景に影絵のようにくっきりと浮かび上がる。袖のふくらんだ白いドレスと淡い青のリボンが、体に量感を与えている。片手には手袋と刺繍の入った小さなバッグ、もう一方の手は彫刻をほどこした暗い色の家具に添えられている。この絵のあと、台頭しつつあった市民層の夫人たちは、こぞって彼に肖像を頼みたがった。夫たちは工業化で財を成した実業家や商人、銀行家で、新しい環状道路リングシュトラーセ沿いに次々と邸宅を構えていた。画面の下の隅には、フルネームの署名と1870の年記がある。

