
男性の肖像
作品情報
ストーリー
黒い帽子をかぶったこの男性が誰なのかは分かっていない。1772年のウィーンの画廊目録には、ホッサールトが自ら描いた肖像という記載があり、この板絵がそれではないかと考えたくなる。しかしウィーン美術史美術館は慎重で、その古い記載がこの作品を指すかどうかは確かではないとしている。
より有力な手がかりは彼の手にある。金の印章指輪にははっきりとモノグラムが見える。身分のある男が手紙を封じるとき、封蠟に押した印である。その文字はいまだ誰にも解読されていない。オーク材の板は高さ約40センチと小さく、1520年から1525年ごろの作で、上の両隅は後から継ぎ足されたものだ。ウィーンの画廊には1783年から記録がある。




