
少女の肖像
作品情報
ストーリー
この肖像には、ほとんど双子といえる一枚がある。アカデミアの目録では番号841、楽譜を持つ若い女性の840のすぐ後に並び、二点は1922年に一緒に美術館へ入り、今も同じ室に掛かる。ともに1797年の作で、粉をふった華やぎが去り、簡素なハイウエストの装いが広まり始めたころの流行で若いモデルを描く。ここでの少女はより幼く、静かな背景の前でこちらへ柔らかく向き、格の高い肖像が備える古典的な小道具は一切ない。マッテイーニはこうした穏やかでアルカディア風の面影を、公開のためでなく個人の家のために描いた。だから彼女が誰であったかはほとんど伝わっていない。

