
Walenty Wańkowicz · PD
アユ・ダグの崖に立つアダム・ミツキェヴィチの肖像
作品情報
ストーリー
ワンコヴィチは1828年、サンクトペテルブルクで友人アダム・ミツキェヴィチを描いた。ミツキェヴィチはポーランド・ロマン主義を代表する詩人で、ロシアにいたのは望んでのことではなく、一種の流刑だった。学生結社の裁判のあと、当局に故郷から遠ざけられていたのである。南の黒海への旅から、彼の『クリミア・ソネット集』が生まれた。そのうちの一篇「アユ・ダグ」は、詩人がこの山の岩に身を寄せ、海を見つめる場面で始まる。ワンコヴィチは肖像全体をこの一行から立ち上げた。ミツキェヴィチを山の民のフェルトの外套にくるみ、断崖を背に立たせ、かたわらの葡萄の葉の上に竪琴を置いて詩を示す。以後およそ200年、この絵は写され刷り直され、ポーランドが抱くミツキェヴィチの姿となった。