
アルモロ3世アルヴィーゼ・ピサーニとその家族の肖像
作品情報
ストーリー
18世紀半ば、ヴェネツィアの名門はこぞって英国風に描かれることを好んだ。一家がそろい、等身大で、堅苦しく構えるのではなく寛いだ姿である。ここでロンギがピザーニ家のために描いたのがそれだ。共和国でもっとも裕福な家柄の一つである。中央に座るのはサン・マルコの検察官アルモロ3世アルヴィーゼ・ピザーニ、妻パオリーナ・ガンバラと子どもたち、そのなかに弟もおり、一家の背後には秤を持つ正義の擬人像が立つ。二つの細部がこの一家をその時代に結びつける。右手の男は遠くを指さす。ブレンタ川沿いのストラにあるピザーニ家の巨大な別荘、当時まさに仕上げつつあった田舎の宮殿の、長い厩舎のほうだ。黒衣の男は子どもたちの家庭教師、アッバーテ・グレゴレッティと見られ、幼い子らに輪の形をしたヴェネツィアの菓子ブッソラを差し出している。1979年、このカンヴァスは一家の子孫からアカデミアに収められた。


