
Boris Kustodiev · PD
シャリアピンの肖像
作品情報
ストーリー
1921年のロシアは、革命と内戦のあとにようやく落ち着きを取り戻しつつありました。クストーディエフはそんな時代に、シャリアピンを冬の祝祭のただ中に立たせます。雪の小高い場所に毛皮姿で立ち、杖を持ち、足元には愛犬ロイカがいます。背後にはマースレニツァの市が広がり、そり、見世物小屋、回転木馬、氷の滑り台、人々の群れが続きます。ロシア美術館はこの作品を、肖像画、装飾的な画面、風俗場面、風景の結びつきとして説明しています。この背景がしっくりくるのは、シャリアピンが見世物の場から出発し、名声を得たあとも庶民の聴衆との距離を失わなかったからです。画家はこの作品を、すでに身体が麻痺した状態で、傾けた画布を見上げながら描きました。



