
Edgar Degas · PD
エレナ・カラファの肖像
作品情報
ストーリー
エレナ・カラファはドガのいとこで、彼より20歳ほど年下だった。母親はナポリの公爵夫人で、ドガの父のいちばん下の妹にあたる。ドガは1873年から74年にかけての冬、死の床にある父に付き添ってナポリに滞在し、1875年にはおじの葬儀のためにふたたび訪れている。肖像はその頃のものだ。エレナは背筋を伸ばしてはいない。花柄の肘掛け椅子に深くもたれ、黒い喪服に淡い緑のショールをはおり、手を本か雑誌の上に置いて、読書を誰かにさえぎられたかのように目を上げている。技術調査によると、はじめ顔は横を向き、遠くを見つめていたが、画家はのちにそれをこちらへ向け直した。ショールの下には、もとの肩の線がいまもうっすらと見える。




