
ジョルジョ・ヴァザーリの肖像
作品情報
ストーリー
描かれているのはジョルジョ・ヴァザーリ。フィレンツェで最大の装飾事業を率いた画家であり建築家であり、その著『美術家列伝』は美術史の礎を築きました。首には、1571年に教皇ピウス5世から授けられたメダルが下がっており、これがこの肖像をヴァザーリ晩年、1574年の死の直前ごろに位置づける手がかりになります。誰が実際に描いたのかは、古くからの問いです。かつてはヴァザーリ自身の作とされ、のちにその周辺の画家とされ、今日ではふつうヤコポ・ズッキに帰されています。ズッキはローマへ発つ前、パラッツォ・ヴェッキオの大広間でヴァザーリのもとで働いた若い助手でした。もしそうなら、これは師の肖像を弟子が描いたもので、二人がともに過ごした歳月がまさに終わろうとするころの作ということになります。現在はヴァザーリ自身が設計した、フィレンツェの上を通る高廊「ヴァザーリの回廊」に展示されています。




