
Édouard Manet · PD
アンリ・ロシュフォールの肖像
作品情報
ストーリー
ここに腰を下ろしているアンリ・ロシュフォールは、当時のフランスでもっとも舌鋒の鋭い新聞人だった。パリ・コミューンに関わって1873年に終身流刑を宣告され、南太平洋のニューカレドニアへ送られ、1874年に脱走する。1880年の恩赦でようやくパリに戻り、『アントランジジャン』紙を創刊した。マネが彼を描いたのは、その帰還の翌年である。
この肖像ともう一点の肖像を1881年のサロンに出品して、マネは初めて公式の二等賞を受けた。落選と酷評を重ねてきた画家が、国家が島流しにした男の顔で認められたことになる。同じ1881年、マネはロシュフォールの脱走そのものも、暗い海に浮かぶ手漕ぎの小舟として描いている。




