
マルティン・ルターの肖像
作品情報
ストーリー
1529年、マルティン・ルターはすでに妻帯者であり、この板絵はそのことを示すためにも描かれた。四年前、その抗議によって西方教会を分裂させた修道士は、元修道女のカタリーナ・フォン・ボラと結婚していた。ヴィッテンベルクのクラーナハ工房は、この夫婦を対をなす二枚の肖像に仕立てている。これはルターの側の一枚である。彼は妻を描いた隣の板のほうへ、向かって左を向き、修道士の頭巾はもう見えず、説教者らしい暗い上着をまとう。上の隅には1529の年記があり、その脇に小さな翼のある蛇がいる。工房が署名の代わりに用いた標である。板の縁には預言者イザヤのラテン語の一句が走る。静けさと信頼のうちにこそ、あなたがたの力はある。

