
ロベルト・モイスとマリア・ノーゼマンの肖像
作品情報
ストーリー
ニコラース・モイスはここに弟でロッテルダムの版画家ロベルト・モイスと、その妻マリア・ノーゼマンを描き、二人を描かれた石の窓枠のなかに収めた。前に座るマリアは縫い物をしていて、中指に銀の指ぬきをはめている。ロベルトは妻の後ろに立って片手をその肩に置き、もう一方の手で自分の刷った版画を掲げている。
背後の開いた扉の向こうは彼の仕事場である。窓の前のスクリーンは彫版師の道具で、銅板に落ちる日の光を和らげ、細く彫った線が見えるようにするためのものだった。テーブルには開いた本と、当時は高価で流行の品だった銀の湯沸かし付き茶器が置かれ、窓台にはブドウと桃が並ぶ。ニコラースはこの板にローマ数字で1778年と記した。ロベルトは36歳、マリアは22歳だった。