
ステフェン・ファン・ヘルウェイクの肖像(1530頃-1565/67)
作品情報
ストーリー
テーブルについているこの男はメダルを作っていた。ステフェン・ファン・ヘルウェイクはモルと同じユトレヒトの出身で、アントウェルペンなどで金細工師、メダル彫刻家として働いた。銘には35歳とあり、年記は1564年である。モルは彼を、片手を腰に当て、もう一方の手でテーブルの上の金の装身具を指し示す姿で描いた。
1562年、ファン・ヘルウェイクはイングランドに渡り、そこで個人の肖像を刻んだ最初期のメダルのいくつかを手がけた。1565年にはふたたびロンドンに戻り、エリザベス1世のメダルを鋳造している。現存が知られるのは1点だけで、1962年に耕された畑から掘り出され、いまはロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーにある。彼は1567年までにロンドンで没した。この肖像はのちにチャールズ2世の宮廷画家サー・ピーター・レリーの手に渡り、さらにオランダ総督ウィレム5世のものとなって、1822年からマウリッツハイス美術館にある。




