
Sailko · CC-BY-3.0
椅子に座るタデ・ナタンソンの肖像
作品情報
ストーリー
縦二メートル、横もほぼ同じという、肖像画としては異例の大きさでありながら、モデルはほとんどポーズをとっていない。画家の古い友人で、作家であり編集者でもあったタデ・ナタンソンが、赤い肘掛け椅子に深くもたれ、脚を投げ出して新聞を読んでいる。周りには本棚、背の高い鏡、小さな脇机、そして模様のある絨毯。ヴュイヤールは膠を媒材とする絵具を使い、筆の跡を画面全体に残したままにしている。1906年に完成し、その年のうちにパリで展示された。1908年にはベルリンへ渡り、同地の近代美術の中心団体ベルリン分離派の第15回展に出品され、翌1909年にはブリュッセルでも公開された。その後も一家の手元に残り、1953年、ナタンソンの未亡人の遺贈によってフランス国立美術館に入った。




