ヴィルジニア・デ・メディチの肖像

ヴィルジニア・デ・メディチの肖像


作品情報

アーティスト
マリオ・バラッシ
制作年
1660
技法
油彩

ストーリー

長いあいだ、この板絵は16世紀の肖像だと考えられてきました。ヤコポ・リゴッツィの手になるヴィルジニア・デ・メディチだ、というわけです。ところがウフィツィ美術館の近年の研究は、別の物語を伝えています。この小さな板絵は、実際には1660年頃、マリオ・バラッシが描いたものでした。ローマで権勢を誇るバルベリーニ家に仕えて若き日を過ごし、のちにメディチ家の宮廷に戻った、フィレンツェの画家です。しかも、描かれた女性は、そもそも実在のモデルではなかったのかもしれません。むしろこれは架空の人物、「アルメニアの女王」で、バロックの収集家たちがギャラリーに掛けたがった異国風の衣裳をまとった肖像の一つと見られます。板絵はフィレンツェ西方、ポッジョ・ア・カイアーノのメディチ家の別荘にあり、そこでは古い所蔵番号64として記録されていました。

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