
Sailko · CC-BY-3.0
公共庭園:尋問
作品情報
ストーリー
題名は「尋問」だが、描かれているのは公園の一角だ。暗い木立の下の砂の小道で、サーモンピンクのスカートの女性が幼い子を肩のあたりに抱き上げ、子どもは片手を高く挙げている。灰色の長いコートを着た背の高い女性が、そのふたりの上に身をかがめる。足もとには、縞のドレスに赤い飾りの帽子をかぶった少女が寄り添う。ずっと奥、小道が芝生に接するあたりの座ったふたりの人物は、わずかな筆触でしかない。高さ二メートルを超えるこの縦長のパネルは、兄弟とともに雑誌『ルヴュ・ブランシュ』を率いていたアレクサンドル・ナタンソンが、1894年にアヴニュー・デュ・ボワの邸宅のためにヴュイヤールに注文した公園の連作の一枚である。画家は1894年の年記を入れたが、40年以上たった1936年にふたたび筆を入れた。




