
アメンホテプ3世を守るアメン神の牡羊像
作品情報
ストーリー
前8世紀、エジプトは南から征服されました。いまのスーダンにあたるクシュの王たちが国を手に入れ、第25王朝として治めたのです。彼らはアメン神の熱心な信者でした。博物館は、この雄羊の像が彼らとともに北へ旅した可能性を考えています。像が見つかったのはカルナックのムト神殿ですが、もとはナイルをはるかにさかのぼったヌビアのソレブにあったのかもしれません。前1390年から前1353年まで在位したアメンホテプ3世がアメン・ラーのために神殿を建て、よく似た雄羊像が見つかっている場所です。そうだとすれば、像は彫られてから600年以上のち、第25王朝の時代にテーベへ運ばれたことになります。
雄羊はアメンの聖なる動物でした。前脚のあいだには、オシリスの姿をとったアメンホテプ3世の小さな像が立ち、神に守られています。頭の上にはくぼみがあります。そこにはかつて金属製の太陽円盤とコブラがはめられ、アメンを太陽神ラーと結びつけていましたが、どちらも失われています。




