
Wassily Kandinsky · PD
赤い斑点 II
作品情報
ストーリー
カンディンスキーが《赤い斑点 II》を描いたのは1921年、モスクワで丸ごと過ごす最後の年だった。第一次世界大戦が始まると彼はロシアに戻り、革命をくぐり抜け、数年をかけてソヴィエトの美術館や美術学校の再編に手を貸した。1921年ごろにはその仕事に嫌気がさし、年の終わりにドイツへ発って、二度と戻らなかった。この大きな画面では、形が名づけようもなく自由に漂っている。鮮やかな赤のかたまりが中心を外れ、青と黄と白の広い帯のあいだに浮かぶ。一年もたたぬうちに彼はバウハウスで教えていた。そこでこの漂う形は、ドイツ時代の硬い円と格子へと締まっていく。ここではまだ、天気のようにゆるやかだ。




