
Édouard Manet, Repose, 1871. Wikimedia Commons. · PD
休息
作品情報
ストーリー
1873年、マネがこの絵をパリのサロンに出品したとき、少なからぬ観客を落ち着かない気持ちにさせた。赤いソファにもたれ、くつろいだ室内着で、どこか上の空の女性は、ベルト・モリゾである。彼女自身が画家で、のちに印象派の一員となり、まもなくマネの弟ウジェーヌと結婚することになる。あまりに寛いだその姿勢は、当時の趣味には不作法と映った。彼女の上には日本の浮世絵が掛かっている。その数年、パリの流行を夢中にさせていたたぐいのものだ。マネはこれを肖像とは考えず、休息の習作、身体と心の休息の習作だと語った。ソファの奥にわずかに描かれた版画のなかでは、波が逆立ち、海の龍がうねっている。




