
Pier Francesco Mola · CC0
エジプト逃避途上の休息
作品情報
ストーリー
モラがこの小さな場面を銅板に描いたのは1640年代の初め、まだボローニャとヴェネツィアを行き来していた頃で、ローマで名を上げるより前のことでした。主題はヘロデ王を逃れてエジプトへ向かう聖家族ですが、ここには恐れも急ぎもありません。マリアは身をかがめて幼子を抱き上げ、年老いたヨセフは木陰で休み、まわりには果物が並んで、暖かい午後の野外の食事のようです。背景では天使がろばを泉へ導いて水を飲ませています。外典の物語では、その水は幼子イエスがたった今、地から呼び出したものとされています。銅の下地が絵具に滑らかで七宝のような光沢を与え、この静けさによく合っています。この主題を彼は生涯に六点描いたと数えられ、本作はその最初のものと考えられています。
