
Ion Andreescu · PD
岩と白樺
作品情報
ストーリー
アンドレースクは風景画家として、派手な物語のない自然そのものを好んで描いた。この『岩と白樺』もそのひとつで、森のなかの岩や、白い幹の樺の木といった、どこにでもある一角を静かに見つめた絵である。彼はグリゴレスクに導かれてフランスに渡り、バルビゾンで戸外制作を身につけた。森や畑、冬枯れの野といった何気ない主題を、彩りを抑えた深い色調でまとめるのが持ち味だった。あでやかな効果よりも、土や樹皮の質感、光の落ち着いた重なりに目を向けている。結核のため32歳で早世したこともあって、残された作品の数はさほど多くない。


