
Giuseppe Arcimboldo · PD
ウェルトゥムヌスに扮したルドルフ2世
作品情報
ストーリー
1591年、故郷ミラノに戻っていた画家ジュゼッペ・アルチンボルドは、かつて仕えた神聖ローマ皇帝ルドルフ2世に、この風変わりな肖像を贈った。皇帝の顔と胸は、麦の穂、洋梨、桜んぼ、茄子、無花果など、数十種もの果実や野菜、花を寄せ集めて形づくられている。頬はりんご、まぶたは豆のさや、というぐあいだ。皇帝はローマ神話で季節の実りをつかさどる神ウェルトゥムヌスになぞらえられ、四季の恵みがすべて彼のもとへ集うと讃えられている。奇をてらった戯画のようでいて、これは最上級の賛辞だった。学問と珍奇なものを愛したルドルフは、プラハの宮廷にこうした不思議を好んで集めていた。胸のあたりには、開いた花が一輪、留め金のように置かれている。




