聖アグネス

聖アグネス


作品情報

アーティスト
ドメニキーノ
制作年
1608
技法
油彩・カンヴァス
種類
絵画
寸法
147 × 101 cm

ストーリー

ローマのファルネーゼ宮には、アンニーバレ・カラッチが工房とともに装飾した画廊があります。その入口の上に、白い一角獣のそばに座る若い女性のフレスコ画があります。17世紀の伝記作者ベッローリとマルヴァジーアは、このフレスコを若きドメニキーノが、アンニーバレ自身の原寸大の下絵、カルトンをもとに描いたと伝えました。近代の研究者の多くはこの話を疑い、フレスコをカラッチ周辺の別の画家の作としてきました。そこで改めて注目されたのが、この聖アグネスです。フレスコの輪郭を写し取ったトレースをこのカンヴァスに重ねると、顔の線も体の比率もぴたりと一致しました。同じ下絵が壁画とこの絵とで二度使われ、一角獣の貴婦人が聖女に姿を変えたことになります。美術館は制作を1606年から1610年の間としています。1661年7月、教皇アレクサンデル7世の甥である枢機卿フラヴィオ・キージが、ローマにいたフィレンツェ出身の銀行家から、「風景つき」のドメニキーノ作として50スクードという相応の値で買い取りました。1918年にイタリア国家がキージ・コレクションを購入すると、この聖女はその後100年近く、イタリア政府の首相府が置かれるキージ宮に掛けられ、2017年に美術館へ移りました。

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