聖アンデレ(?)

聖アンデレ(?)


作品情報

制作年
1322
技法
テンペラ、板
種類
絵画
寸法
18.4 × 19.7 cm

ストーリー

この板絵は20センチに満たない八角形で、本を手にした髭の聖人が描かれている。美術館は聖アンデレと呼びながら疑問符を添えており、研究者のなかには単に「本を持つ髭の聖人」と呼ぶ人もいる。おそらく、祭壇画の下部に小さな場面を並べるプレデッラに、使徒たちと一列に並んでいたのだろう。ひとつの説は、シモーネ・マルティーニが1320年代のはじめにオルヴィエートのサン・ドメニコ聖堂の主祭壇のために描いた多翼祭壇画と結びつける。注文主はソヴァーナ司教トラズモンド・モナルデスキで、報酬は100フローリンだった。バーミンガムにあるシモーネのもう一枚の八角形の板絵、本を持つ髭のない若い聖人も、同じ列から来たと考えられている。その祭壇画はナポレオン時代にパリへ運ばれ、1815年ごろイタリアに戻り、おそらくそのころに解体された。1850年のローマの財産目録には「シモーネ風の使徒を描いた八角形の板三枚」が記されており、これがその一枚かもしれない。美術館が注目するのは、髪と髭の繊細な巻き毛、そして衣の金の縁取りが蛇のようにうねる生き生きとした線である。

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