
アレクサンドリアの聖カタリナ
作品情報
ストーリー
長いあいだ、そこに彼女がいることは誰も知りませんでした。ベルゴニョーネがサンタ・マリア・プレッソ・サン・サーティロの翼廊に描いた聖女たちは漆喰で塗りつぶされ、この一体が現れたのは1857年、右翼廊の工事でマグダラのマリア、アレクサンドリアのカタリナ、マルタの三人が並ぶ区画が姿を見せたときでした。
下地の状態はすでに悪く、1878年にブレラのアカデミアが費用を出して壁からの剥離が行われます。作業にあたったのはアントニオ・ザンキとジュゼッペ・ステッファノーニで、絵の層はカンヴァスに移されました。ミラノが大規模に壊しては建て直していた時代で、フレスコを壁から外すのはありふれた救出でした。
描かれた建築も人物といっしょに壁を離れました。のちの修復家たちは、その柱を手がかりに、断片が翼廊のどの順で並んでいたのかを組み直しています。




