
偶像崇拝を拒む聖カタリナ
作品情報
ストーリー
この画布は幅が四メートルを超え、その異例の形が来歴を物語る。マッツォーニは1665年ごろ、ヴェネツィアのサンタ・カテリーナ教会のために描いた。絵は身廊の左側に沿って掛けられ、聖女の生涯を語る連作の一部だった。ここでは、伝説に伝わる学識ある若きキリスト教徒、アレクサンドリアの聖カタリナが、異教の偶像にひざまずけという皇帝の命を拒む。対をなすもう一枚、聖女の神秘の結婚は、いま美術館の収蔵庫にある。1807年、ナポレオンのもとでヴェネツィアの修道院が閉じられ、その財産が国家に移ると、二枚は引き離された。この絵がアカデミア美術館に入ったのは1965年のことで、いまはかつて収まっていた壁よりずっと狭い部屋に掛かっている。
