
聖フランチェスコ、クララ会修道女に会則を授ける
作品情報
ストーリー
横長のこの小さな板絵は、もとは祭壇画の下の帯状の部分、プレデッラに収められていました。主画面に入りきらない物語を小さな場面で語る場所です。パオロ・モランドはこの祭壇画を1522年、ヴェローナのサン・ベルナルディーノに集うフランシスコ会第三会員のために描きました。俗世で暮らしながら聖フランチェスコの会則に従う信徒たちです。プレデッラには三つの場面がありました。この場面では、フランチェスコが小さな赤い本、つまり会則を、祭壇の両側にひざまずくクララ会修道女たちに授けています。聖クララに従う禁域の修道女です。
二つ目の場面、第三会員自身の会則を口述するフランチェスコは現在ブダペストにあり、三つ目の兄弟たちとの場面は失われたと考えられています。実際には、フランチェスコがクララの共同体に与えたのは短い生活の規範で、完全な会則はクララ自身が書き、教皇がそれを認可したのは1253年、彼女が亡くなる二日前のことでした。


