
不浄な動物についての聖ペテロの幻視
作品情報
ストーリー
使徒言行録で、ペテロは港町ヤッファの屋上で空腹のまま祈っている。すると天が開け、四隅をつるされた大きな布が降りてくるのが見える。中にはユダヤの律法が汚れているとした動物がいっぱいだ。屠って食べよ、という声がする。ペテロは拒み、同じことが三度繰り返され、あとになって彼はそれを、新しい信仰がユダヤ人でない人々にも開かれているというしるしだと悟る。フェッティはこの小さな板絵を1619年ごろ、マントヴァの宮廷画家として描いた。こうした小さな聖書画、とりわけたとえ話の絵は、ゴンザーガ家の公爵たちが自分の居室に置くために描かれたものだった。この絵が一家のもとにあったのは十年に満たない。1627年から1628年にかけて、公爵ヴィンチェンツォ2世・ゴンザーガは名高い家の収集品の大半をイングランド王チャールズ1世に売り渡し、この板絵もそれとともに海を渡った。のちにバッキンガム公の所有となり、プラハを経てウィーンに届いた。いつの時点かで上と左が切り詰められている。この板絵にはいまもチャールズ1世のコレクションの印が残っている。




