
冬の聖ソフィア
作品情報
ストーリー
この冬の眺めに描かれた聖堂こそ、街に名を与えた建物です。ソフィアの聖ソフィア教会は初期ビザンティンのバシリカで、6世紀、皇帝ユスティニアヌスの治世に、ローマ都市セルディカの古い墓地の上に建てられました。1329年、その足もとに広がる街はこの教会にちなんでソフィアと呼ばれるようになります。この水彩が描かれた1892年には、建物はすでにいくつもの時代をくぐり抜けていました。オスマン支配のもとではモスクとして使われ、中世のフレスコは失われ、ミナレットが加えられます。そしていまは、まだ若い首都のはずれに立っていました。ブルガリアが自治公国となってから、わずか十年ほどしか経っていなかったのです。バルカンで生涯を送り、のちにソフィアに落ち着いたドイツ人画家エヴァルト・アルント=ツェプリンは、雪の下で閉ざされ、静まりかえった聖堂を描いています。モスクの下の古いバシリカを掘り起こす作業が始まるのは、1900年より後のことでした。