
聖クリストフォロスと大ヤコブ(内側);受胎告知(外側):プレッチュライプファー三連祭壇画の左翼
作品情報
ストーリー
伝説によれば、クリストフォロスは旅人を背負って川を渡す大男で、ある日背負った幼子がキリストだったという。1480年頃に描かれたこの翼では、若木ほどもある太い幹にすがって流れを渡り、肩に幼子キリストを乗せている。隣に立つ大ヤコブは巡礼の装いで、つばの広い帽子を背に掛け、杖とホタテ貝を手にしている。この貝は、サンティアゴ・デ・コンポステーラまでたどり着いた巡礼者がガリシアから持ち帰った印である。1495年には、マリアのしもべ会の修道士ヘルマン・キューニヒが、ドイツの巡礼者のために韻文の道案内を書き、まもなく印刷された。ベルヴェデーレはこのパネルをグロースグマインの画家の工房の作としている。祭壇を閉じると、この翼には受胎告知が見えたが、今は傷みが激しい。その隅の赤い盾には、交差した二本の鍵が描かれている。ベルヒテスガーデンの修道参事会の紋章で、この祭壇は参事会がザルツブルクに構えた館の礼拝堂に置かれていた。
