
Didier Descouens · PD
サン・ジャコモ・デッローリオの祭壇画
作品情報
ストーリー
ロットはこの祭壇画に、聖母の玉座の足元の小さな銘板に署名し、1546年と記した上で、注文主である信心会の役員の名も書き添えた。ヴェネツィアで描いた最後の作品のひとつである。彼は評価を求めてこの街へ戻ってきたが、名声はいつもティツィアーノや若い画家たちのもとへ流れていった。数年のうちに彼は諦め、マルケ地方へ移り、ロレートの聖所で在俗の修道士として生涯を閉じる。絵は声を張らずに務めを果たしている。聖母は緑の布を背に玉座の高みに座し、その下に医者の聖人コスマスとダミアヌス、使徒ヤコブとアンデレが集う。この絵は今も、そのために描かれた教会サン・ジャコモ・デッローリオに掛かっている。




