
Hippolyte Flandrin · CC-BY-SA-4.0
座る若い羊飼い
作品情報
ストーリー
フランドランがこの絵を描いたのは1834年、ローマ賞の給費生としてローマに暮らしていたころである。ローマ賞は、フランスの優秀な若い画家を数年にわたりイタリアへ留学させる国家の褒賞だった。彼はアングルのお気に入りの弟子だった。裸の若者が木の根もとに腰を下ろし、うなだれている。古代の羊飼いに見立てられていると分かるのは、手にした杖だけである。もともとは男性裸体の習作として始まったもので、モデルは彼の別の作品にも登場するイタリアの少年、風景は工房で考え出して仕上げたものだった。フランドランの故郷であるリヨンの美術館がこの絵を手に入れたのは、ようやく2012年になってからである。

