
Hippolyte Flandrin · PD
習作(海辺に座る裸体の青年)
作品情報
ストーリー
1835年ごろ、ローマ賞を得てローマに留学していたイポリット・フランドランは、奨学金の規定に従い、進歩の証しをパリへ送らねばならなかった。その一つが、1837年に仕上げたこの裸体像、ごくありふれたアカデミーの習作である。名もない若者が海辺の岩に腰かけ、両腕で脚を抱え、膝に頭をあずけ、目を閉じている。アングルの弟子だったフランドランは、後にもっぱら教会の壁画を描いて身を立てるが、彼の名を高めたのは、ほかならぬこの学生時代の習作だった。1857年にナポレオン3世がこれを買い上げ、こうして今日ルーヴルが所蔵する収蔵品に加わった。この物憂げな姿勢は、その後何十年にもわたって画家や写真家に受け継がれていった。

