羊

Franz Marc · PD


作品情報

アーティスト
フランツ・マルク
制作年
1912
技法
油彩・カンヴァス
種類
絵画
寸法
49 × 76 cm

ストーリー

1912年ごろ、フランツ・マルクとワシリー・カンディンスキーは、ミュンヘンで「青騎士」を立ち上げたばかりだった。目に見える世界の背後にある精神的な何かに、絵画は届きうると信じる、ゆるやかな画家たちの集まりである。マルクにとって、その何かは動物の中に宿っていた。動物は人間が失ってしまった根源的な純粋さを保っている。彼はそう確信し、この数年をそこへ至る道として動物を描くことに費やした。ここでは二頭の羊が、ほとんど黒い輪郭だけでかろうじてつなぎとめられ、周囲の草地の色に溶け込んでいく。どこまでが獣で、どこからが草地なのか、もう見分けがつかない。この絵はのちにベルリンの画商ヘルヴァルト・ヴァルデンのものとなった。『シュトゥルム』画廊を営み、この新しい芸術のために誰よりも尽力した人物で、絵は一時期その机の上に掛かっていた。マルクに残された時間は短く、1916年、ヴェルダンで三十六歳で戦死した。

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