
Camille Pissarro · CC0
ルーヴシエンヌの雪
作品情報
ストーリー
ピサロがこの情景を描いたのは1870年ごろの冬、パリの西にある村ルーヴシエンヌでのことだった。彼はここに家族と暮らしていた。ここ二年ほど、彼は同じ道、ヴェルサイユへ向かう街道を、どんな天候のもとでも描き続けていた。いま道は新雪の下にあり、色は白と灰色と冷たい茶に絞られ、葉を落とした木々の帳の下をただ一人の人影が歩いていく。だが数か月のうちに、その静けさは失われた。普仏戦争がこの一帯に及び、ピサロは家族とともにロンドンへ逃れた。戻ってみると、彼の家にはプロイセンの兵士たちが住みついており、そこに残していた作品の多くが失われていた。この時期にルーヴシエンヌで描いたもののうち、残ったものはわずかである。この小さな雪景色はその一つで、いまはシカゴ美術館に収められている。




