
孤独
作品情報
ストーリー
副題には「ラクローマのモチーフ」とあります。ラクローマとは、ドゥブロヴニクの沖に浮かぶ小島ロクルムのイタリア語名です。カール・メディツがこれを描いた1902年から1903年ごろ、ダルマチアはオーストリアの王領で、皇帝の弟マクシミリアン大公は1859年にこの島に邸宅を建てていました。けれども画面にその歴史は描かれていません。メディツが選んだのは、「死海」と呼ばれる島の小さな塩水湖です。大きな洞窟が崩れてできたと考えられ、今も地下の通路で外海とつながっています。赤い岩壁の下、水際の岩には暗い開口部がのぞいています。近くで見ると、表面は印象派に近い小さな筆触の集まりです。少し離れると、岩、水、松、空がくっきりと区切られた面として組み上がります。この作品は1903年、ウィーンの芸術家団体ハーゲンブントから直接買い上げられました。