
騎馬の聖メナスと生涯の諸場面、聖ウィクトルと聖ウィンケンティウス
作品情報
ストーリー
これは伝記イコンです。中央に聖人が立ち、その周りを生涯の小さな場面が取り囲みます。馬上の聖人は、エジプト出身で古代ローマ軍の兵士として仕え、信仰を捨てることを拒んで309年ごろ処刑された聖メナスです。旅人や商人の守り手として祈られ、古い図像では二頭のらくだの間に立つ姿で描かれることが多いのですが、これはらくだが彼の亡骸を埋葬地まで運んだという言い伝えによります。ここでは代わりに戦士として馬を駆り、両脇に聖ウィクトルと聖ウィンケンティウスを従えています。1823年、旧アドリアノープルであるエディルネ(当時は正教徒が多く暮らすオスマン帝国の都市)の絵師たちが手がけ、その木の板は図像の周囲に彫刻が施されています。