
鹿狩り
作品情報
ストーリー
1781年、イギリスの画家ジョシュア・レノルズはオランダ共和国を旅してこのギャラリーを訪れ、いくつか注文をつけて帰った。部屋に対して大きすぎる絵があると感じたのだが、その念頭にあったのがこの狩猟画である。高さは2メートルを超え、幅はほぼ3.5メートルある。
描いたのはアントウェルペンの二人の画家だ。狩りと動物を得意としたパウル・デ・フォスが追跡の場面を、ヤン・ヴィルデンスがそれを取り巻く風景を描いた。
狩猟画を好んだウィレム5世は、1771年、アムステルダムの商人ヘレット・ブラームカンプのコレクションが売りに出された際にこれを買った。同じ競売ではエカチェリーナ2世の代理人たちも買い付けたが、彼らがサンクトペテルブルクへ送った絵は、その年の10月、フィンランド沖で船フラウ・マリア号とともに沈んだ。この絵はマウリッツハイスの所蔵で、バイテンホフにある同館のウィレム5世ギャラリー、つまりレノルズがこの絵には狭すぎると感じた部屋に掛かっている。