テセウスとミノタウロスを描いたスタムノス

テセウスとミノタウロスを描いたスタムノス


作品情報

アーティスト
作者不詳(ギリシアの陶器画家、メガラ・ヒュブラエア、東方化様式期)
制作年
-655
技法
陶器、象牙色の化粧土、輪郭線とシルエットによる描画、線刻、赤・黄・白で彩色
種類
壺
寸法
51.5 × 48 cm

ストーリー

メガラ・ヒュブラエアは、シチリア島東岸にあった小さな植民市です。アテネとコリントスのあいだにある都市メガラからの入植者が建てました。紀元前7世紀、この町の陶工たちがつくったのがこのスタムノス、肩の張った貯蔵用の壺です。装飾はいま東方化様式と呼ばれるもので、その名は、ギリシアの職人たちが近東から届く織物や金属器から借りてきた動物や怪物に由来します。肩にはイノシシと野生のヤギが向かい合い、その下では、スフィンクスたちが一匹の猿をはさんで向かい合っています。

人物は象牙色の淡い化粧土の上に輪郭線とシルエットで描かれ、赤、黄、白で彩られています。一方の面ではテセウスが剣と棍棒でミノタウロスを倒しており、怪物は足首の輪で鎖につながれています。もう一方の面では、ケンタウロスたちがラピタイ族の女たちに襲いかかっています。

この壺はおそらく、メガラ・ヒュブラエア自身が島の西部に建てた町セリヌスで見つかりました。底、口、胴の一部は修復されており、1961年にルーヴル友の会から美術館に寄贈されました。

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