ドミティアヌス像

ドミティアヌス像


作品情報

アーティスト
作者不詳(古代ローマの彫刻家・帝政期)
技法
大理石
種類
彫刻

ストーリー

紀元68年6月、皇帝ネロは元老院に国家の敵と宣告されたのち、自ら命を絶ちました。帝国じゅうに彼の肖像が立っていましたが、大理石は捨てるには高価すぎます。そこで彫刻家たちは、その多くを後に続く支配者たちの顔に彫り直しました。

この像もそのひとつです。頭部はもともとこの体のもので、古代のうちにネロの肖像から彫り直されました。誰の顔に変えられたのかは、それほど確かではありません。ふつうはウェスパシアヌス帝の次男で、81年から96年まで在位したドミティアヌスとされますが、研究者はいまもその名に疑問符を付けています。外套だけをまとった裸の立ち姿で、頭は左に向けられています。

もしドミティアヌスであれば、彼の記憶ものちに同じ運命をたどりました。96年に暗殺されたあと、元老院は碑文から彼の名を削り取るよう命じたのです。高さ2.25メートルのこの像は、1758年の春、ローマの南東の丘陵にあるコロンナ近くのローマ時代の別荘跡から見つかりました。

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