
食器、玉ねぎ、コールラビの静物
作品情報
ストーリー
壁に打たれた釘には、緑の芽を伸ばしはじめたタマネギが一つぶら下がっています。その下には葉のついたコールラビ。横倒しになった黄土色の水差し、丸い木の箱、そして箱の上には口を紙で覆い、ひもで縛った淡い緑の壺。どれもありふれた台所の品です。ところが壺のひもには紙片が挟まれ、ラテン語で「Mors in olla」、つまり「鍋の中に死が」と書かれています。旧約聖書によれば、飢饉のとき預言者エリシャの従者が野生のウリを煮込みに入れ、食べた者たちが「鍋の中に死がある」と叫びました。エリシャは粉を投げ入れて、料理を無害にしたといいます。台所の壺に書かれたこの言葉は、食の行き過ぎへの戒めとも読めますが、アンナ・マリア・プンツは何の説明も残していません。署名と1754年の年記は、木の板の縁にあります。

