
陶器の水差しとクレイパイプのある静物
作品情報
ストーリー
ピーテル・ファン・アンラートは肖像画で生計を立てていた。これは知られている唯一の彼の静物画で、1658年の署名と年記がある。20代はじめ、画家として歩み出したばかりの頃の作品だ。テーブルには陶器の水差し、パイプに火をつけるための小さな炭入れ、黒ビールのグラス、そして煙草とクレイパイプを載せた皿が並ぶ。オランダの喫煙者にはおなじみの道具一式である。光は左から柔らかく差し込み、どの品もそれぞれのかたちでその光を受けとめている。
この絵は第二次世界大戦をアメリカで過ごした。イギリス人の所有者クリストファー・ノリスが、1940年7月から1945年12月までハーヴァード大学のフォッグ美術館に貸し出していたのである。マウリッツハイスは1972年、マウリッツハイス友の会、ベルンハルト王子文化基金、レンブラント協会の支援を得てこれを購入した。