
銀の皿に載った果物とワイングラスのある静物
作品情報
ストーリー
長いあいだ、これが本当にカルフの作品なのか誰にも確信がありませんでした。それでも収集家ウィレム・ファン・デーデムは1995年にこの絵を買い、同じ年に署名が見つかりました。左上の隅に小さく「kalf」と書かれていたのです。現在は1660年ごろの作とされています。
テーブルには東洋の絨毯と、くしゃくしゃになった白いナプキンが掛けられています。銀の皿には、葉のついた小枝にまだつながったオレンジと、皮を半分むいたレモンが載っています。その後ろに立つ二つのグラスは、ヴェネツィア風の細身のものと、脚に盛り上がったガラスの粒を並べたドイツのワイングラス、幅広のレーマーです。画面のほとんどは暗い地の上の光でできていて、その光が銀の縁をたどり、グラスのひとつひとつに映り込んでいます。
この絵はかつて、ノーサンプトンシャーのオールソープ邸に住むスペンサー伯爵家のものでした。2002年にファン・デーデムがマウリッツハイスの友の会に贈り、2016年から館内で展示されています。



