
Juan Sánchez Cotán · PD
猟鳥、野菜、果物のある静物
作品情報
ストーリー
フアン・サンチェス・コタンは1602年、トレドでこの静物を描き、その一年ほどのちにすべてを手放した。1603年、順調だった工房をたたみ、ほとんど言葉を交わさない修道会であるカルトジオ会に平修士として入り、世俗の絵画を捨てたのである。そう知って眺めると、この場面の感触が変わる。狩りの獲物の鳥が紐で吊るされ、野菜と果物が黒い背景の前に置かれ、どれも横から光を受けて、暗がりのなかにくっきりと、ぽつんと浮かび上がる。積み上げた豊かさも装飾もなく、ただ数少ない質素なものが、聖なるものに向けるような注意深さで並べられている。ヨーロッパで最初期に描かれた純粋な静物画の一つだった。